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地下シェルターの定員は10名。選び、そして生き残れ!『ラスト・ワールド』【ネタバレ感想】

ラスト・ワールド


製作国:アメリカ、インドネシア

公開年:2013年

こんな人におすすめ

・終末系の作品好きな人
・サバイバル作品好きな人
・想像の斜め上の展開を受け止められる人(笑)

『ラスト・ワールド』あらすじ

インドネシアのインターナショナルスクール(哲学クラス)通う20人の生徒と先生が登場人物。

卒業間近の生徒たちに先生は卒業試験としてとある課題を出す。
その課題とは『迫り来る核の大惨事に備えて、地下シェルターに入るふさわしい人材を論理的に選びだせ。』といったなんともエゲツない内容だった。

ちなみに地下シェルターには最大10人まで入る事ができる。

しかし、生徒の人数と先生を含めた人数は21人であり、それぞれランダムに架空の人物設定(職業など)が与えられるので厳選して地下シェルターにふさわしい人材を選ばなければならないのだ。

終末の世界を想定した仮想空間で生徒達と先生の仮想サバイバルが始まる...。


※以下ネタバレ要素を含みます。


はじめに

まず初めに注意しておきたいのが、パッケージを見た感じ『生徒同士で○し合うサバイバル映画』だと思いがちですが、あくまで内容は『仮想サバイバル』です。

故に、実際に生徒同士○し合わないし、誰も死にません(笑)


結構序盤で「あれ?こんな映画だったの?」となりますが、こんな映画ですのであしからず。

主な登場人物

▽エリック
哲学クラスの先生。
この学校始まって以来の秀才と呼ばれる女子生徒ペトラに好意を抱いている。

▽ペトラ
顔良し、頭良し、性格良し。
クラスメイトからの信頼も厚い。いつも冷静に物事を判断する。 クラスメイトのジェームズと恋人関係にある一方、先生の好意にも気がついている小悪魔な一面も合わせ持つ。

▽ジェームズ
ペトラの彼氏。
頭が悪いわけではなさそうだが、先生から落ちこぼれ的な扱いを受けている。 真面目で何事にも一生懸命な性格。


他にもクラスメイトはたくさん登場するのですが、いまいち顔が覚えられません(笑)特に現実世界での人物像も描かれていないので尚更。 最後まで名前が分からない生徒もいます。

3回行われる思考実験

この生徒たち、この哲学的思考実験に計3回チャレンジします。

ちなみに設定としては地下シェルターで1年間生活し、核の汚染が収まった1年間後、自分達だけが生き残った外の世界に出て、人類を存続しなければならない。

地下シェルターの中には1年分の食料しかない。 (色々とぶっ飛んだ設定だけどあくまで仮想空間なので(笑))


【仮想空間での職業は以下の通り】

・有機栽培農家(ジェームズ)
・構造技術者(ペトラ)
・オペラ歌手
・不動産業者
・ハープ奏者
・ワインの競売人
・兵士
・家事労働者
・整形外科医
・アメリカ上院議員
・宇宙飛行士
・化学博士
・投資信託業者
・ジェラート店主
・動物学者
・大工
・デザイナー
・心理療法士
・電気技術者
・詩人
・謎スキル(先生)



この中から地下シェルターにふさわしい10人を選ばなければいけません。

ザッとですが内容を紹介します。

1回目

【選ばれた10人の職業とその理由】

①整形外科医
(怪我の治療ができるから)

②大工
(シェルターの外に出た際に建物を建築できるから)

③兵士
(平和維持に必要)

④心理療法士
(心に傷を負う事になると思うから)

⑤有機栽培農家
(シェルターの外に出た際に食料を生産知識が必要)

⑥アメリカ上院議員
(法律に詳しく、リーダーになる素質もあるから)

⑦化学博士
(化学の知識は生きていく上で必要になるから)

⑧構造技術者
(シェルターの外に出た際に橋やダムの再建が出来るから)

⑨電気技術者
(機器の修理や構築に必要)

⑩謎スキルの先生
(特別なスキルを持っている可能性があるから)


以上、それぞれの職業(スキル)に着目し、人類存続に必要か不必要かで判断した10名を選出。
なので、当然ジェラート店主などは含まれない(笑)

しかし、仮想空間にて選ばれなかった残りの生徒を先生が射殺。他の生徒たちから反感を買ったため、先生は地下シェルターに入れてもらえなくなります。

が、実は先生の職業はなんと【シェルター設計者】スキルは【地下シェルターの脱出コードを知っている】という事実。
そりゃないぜ!! とんだチート野郎じゃねぇか(笑)

その結果、脱出する事が出来なかった9人の生徒たち。食料と酸素が底をつき全滅。

1回目、脱出コードを唯一知っている先生を地下シェルターに入れなかった事が原因で失敗に終わる。

2回目

先生が「やれやれ、お前たちしょうがないなぁ~」と呆れた感じで2回目のチャンスを与えます。

ただし、2回目は条件付き。
・身体的特徴と嗜好を追加する
・シェルターにて必ず1人妊娠する事


1回目の職業と上記の項目を考慮した上で選ばなければいけません。
ちなみに1回目と引き続き同じ職業。

【追加された身体的特徴と嗜好】
青が男性赤が女性

有機栽培農家
(ゲイ)

構造技術者

(電気技術の能力も持つ)

オペラ歌手

(7ヶ国語を話せるが3年後癌により死なないが声が出なくなる)

不動産業者

(助産師でもある)

ハープ奏者

(自閉症)

ワインの競売人

(IQ200)

兵士

(直視像記憶能力を持っている)

家事労働者

(体力がありとても善良)

整形外科医

(エボラウイルスに感染している可能性がある)

アメリカ上院議員

(最も有能な法律専門家)

宇宙飛行士

(不明)

化学博士

(現実ではゲイ。とても健康で長生き)

投資信託業者

(金、宝石、プラチナを持っている)

ジェラート店主

(現実ではゲイ)

動物学者

(保護活動の一貫でブログを書く)

大工

(無精子症)

デザイナー

(右脳左脳が発達している)

心理療法士

(12歳で子宮を摘出している)

電気技術者

(身体が骨化していく難病を患っている)

詩人

(トランプを所持しておりポーカーがとても得意)

シェルター設計者

(脱出コードを知っている)

【選ばれた10人の職業とその理由】

有機栽培農家(ゲイ)
(ゲイでも生殖機能は問題ないから)

大工(無精子症)
(子供は作れなくともスキルは必要)

兵士(直観像記憶能力を持つ)
(生殖機能に問題なく、スキルも必要)

不動産業者(助産師の資格あり)
(生殖機能に問題なく助産師は必要)

投資信託業者(金、宝石など持つ)
(生殖機能に問題ないから)

アメリカ上院議員(最も優秀)
(生殖機能に問題なくスキルも必要)

化学博士(現実世界ではゲイ)
(健康で優秀な遺伝子は必要だし、スキルも必要)

構造技術者(電気技術能力も持つ)
(生殖機能に問題なくスキルも必要)

家事労働者(体力があり善良)
(生殖機能に問題なく、体力もあるから)

シェルター設計者
(生殖機能に問題なく、脱出コードを知っているから)


以上の10名を選出。

今回は新たな条件【シェルターにて必ず1人妊娠する事】を達成させなくてはならない為、生殖機能に問題がなく尚、重宝されるスキルを持つ人材を優先的に選んだ。

しかし、なかなか妊娠しない。

すると先生は「複数の相手と関係を持つべきだ」と主張し始めます。 これに猛反対した生徒たちと揉み合いになり、結果的に先生がブチ切れ。まだ外の世界は核の汚染が残っているのに無理やりシェルターを扉を開けてしまったので全員全滅。

2回目も失敗。
てか、自分の正義を無理矢理正当化する先生にかなりイラッとする。

3回目

ここでまさかの事実が判明。
実は先生、不正をしていました!(おいおい)

ランダムで職業カードを引かせてたと思いきや、好意を抱いているペトラには有利なカードを。その彼氏であるジェームズには不利なカードを引かせていたのです。最悪な先生である(笑)

この不正が発覚し、呆れる生徒たち。するとペトラがみんなに「3回目は私に全部選ばせて欲しい」と提案します。 ペトラなら大丈夫と他の生徒たちは任せる事になりました。

【ペトラが選んだ10人とその理由】

①ワインの競売人
(IQが高く、美味しいワインを持参)

②ハープ奏者
(自閉症ならではの才能を持っている)

③デザイナー
(良い服は自尊心を高めるから)

④整形外科医
(エボラウイルスに感染してない事を祈る)

⑤オペラ歌手
(僅かな間でも音楽に癒されたいから)

⑥化学博士(現実世界でゲイ)
(優秀な遺伝子を持っているから)

⑦ジェラート店主(現実世界でゲイ)
(化学博士がゲイなのでその相手として必要)

⑧詩人
(トランプ持ってるしシェルター生活が楽しくなりそう)

⑨有機栽培農家
(特に理由は述べてなかったけど、自分の彼氏だからかな?)

⑩構造技術者(ペトラ)
(本当は大工か兵士を選ぼうとしていたが、大工の生徒がペトラが入った方がいいと推薦したため)


以上の10名をペトラが選出。
「ダメだ!全然論理的じゃない!しかも、脱出コードを知ってるのは俺だけなのにどうして俺を選ばないんだ!」と先生は猛反対しますが、ペトラは「先生は2回目の実験で自らシェルター扉を解除しましたよね?私、その脱出コードを覚えています。なので先生は必要ありません。」とあっさり論破するペトラ(笑)

「本当に上手くいくと思ってるのか!?」と先生は最後まで反対しますがペトラと他の生徒たちは聞く耳を持ちません。


そして、3回目の思考実験スタート。

今までの実験とは違い、シェルター内では争いも起こる事がなく、音楽を聴いたりトランプをしたりと優雅で有意義な生活を送る事ができました。

しかし、1年後。外の世界に出た生徒たちですが、生き残るために必要なスキルを持つ人材が少なすぎたため結局人類は滅んでしまいました。

「人類は滅んだかもしれないけど、私達は人間らしい生活を送る事が出来たわ!」と自信を持って主張するペトラ。
これをハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと捉えるかは自分次第的な。


てか、そもそも哲学的な思考実験ってなんやねん!!!

結局、何が言いたかったの?

全部見終わった後に考えましたが、
【先生のご都合主義な恋愛映画】なのかもしれません。

先生はペトラを愛していました。けれど、優秀なペトラはクラスの平凡な男子と付き合っている。その現実を受け入れられなかったのでしょう。

思想実験を行う事によってペトラに自分がクラスの男子より優れた人材である事を証明し、正当化したかったのかなと感じました。

けれど結局、ペトラは自分に振り向いてくれる事はなくて先生にとってはバッドエンドに終わりました。ドンマイ先生。

最後に

映画『ラスト・ワールド』は、かなり酷評を受けてます。

最後まで見たけど私も正直「うーん」って感じでした。特に盛り上がりもないしサバイバル映画やSF映画でもありません。先生が哲学的とか論理的とか言ってる割にはやってる事めちゃくちゃだし。

設定は悪くないと思うんだけど、いまいち説明不足。

この映画を一言で表現すると生徒たちも視聴者も、ただただ先生に振り回される映画です(笑)

それでも見てみたいって人はとりあえずレンタルで十分だと思います。